【土壌】. 米糠・納豆・馬糞堆肥で畑丸ごとフカフカ土壌計画

2023年1月15日日曜日

収穫 土壌

収穫完了した畑を、春の植付に備えて冬の間に土壌が元気になるようにフカフカ土壌にします。昨年の秋に仕入れた馬糞堆肥の発酵が一段落したので、馬糞と米ぬかを撒いて納豆液を散布して畑を丸ごと堆肥化します。 



馬糞を牧場からいただきました。秋、10月に運搬していただいて畑の隅に4トンほどを山もりにして自然発酵させてあります。到着した当初は朝、畑の見回りに行くと堆肥の発酵熱で馬糞の山から湯気がフワフワと舞い上がっていました。

牛糞に比べて匂いはほとんどなく近くに行ってみると、「堆肥だね」と分かる程度でほとんど匂いません。数週間で表面からの湯気の発生は収まり、山盛り堆肥の内部を年末に触ってみると発酵熱で熱い位にホカホカでした。

現在4か月が発行経過して更に保管して完熟するまで放置することも可能ですが、攪拌することもスペース的にできないので畑に入れて畑の中で発酵させて堆肥化します。


畑まるごと堆肥化計画とは

作業としては、馬糞をたっぷり畑に入れて、米ぬかをその上に撒きます。

ロータリーを架ける前に予め作っておいた納豆液を薄めて米ぬかの上からジョウロで撒き、その後ロータリーを掛けて耕うんします。

納豆菌は畑に撒かれて耕うん後に米糠を餌にして増殖します。

堆肥は分解が遅れてしまうと土の中の悪い病原菌が先に発生してしまい土壌に悪い影響が強くなります。今回の馬糞の様に発酵しているけれどまだ完熟ではない堆肥を投入した時などはその分解を助けてくれる触媒の要素を一緒に混入して、悪い病原菌の発生を抑えつつ堆肥の分解、発酵を速めて土壌の改善を図ろうという計画です。

こういった要素の菌は市販されていますが、我が菜園は趣味の菜園なので資金が潤沢ではありませんので安く手に入る材料で似たような効果を得ようという考えかたです。


さあ、作業開始

ひたすら、手押し一輪車で材料を運搬していきます。写真は馬糞4トンの発酵した山です。



馬糞の搬入

運搬の機械は持ち合わせていないので、作業はもっぱら手作業で行います。
スコップで馬糞の山を崩しながら手押し一輪車(一輪車はネコと呼ばれているので、短縮ネコと記載します)に積み込んでいきます。スコップで一杯づつ積んでいきますが、腰を曲げたり伸ばしたり、膝を曲げたり伸ばしたりと全身運動です。


スコップでネコの荷台に12回入れるとほぼ満杯、定量になります。12回より少ないと畑の1畝当たりの運搬回数が増えてしまいます。逆にそれより多いと輸送中に畑の凸凹でネコが上下振動した時にネコの荷台から外に溢れ出てしまいます。この値は数回運んでみた結果の経験値として採用し以後の運搬はスコップで12杯積み込む事にしました。


1畝分を搬入

写真の様に1畝当たり8台から9台のネコで搬入しました。
大体2~3m間隔でネコ1台の馬糞を並べていくと畝の幅1.6mに広げて均しても足りそうです。

1畝にネコ9台を搬入してみて、トンボ(トンボとは俗称。1.8mの長さの取っ手がT字型に付いた金具で土を平らに均す道具。野球場のグラウンド整備などでも同類のものが使用されます)で馬糞の山を崩して広げてみました。

写真は、トンボで均している様子です。全面投入してから均した際のものです。山積みの頭の部分を崩しながら押したり引いたりして均していきます。

ネコ9台は20数メートルある畝にはちょうど良い量です。均した後は2~3㎝位の厚さで畑の土の表面は見えなくなるくらいに均すことが出来ました。


下の写真は最初の1畝分を均した状態で、畝の奥の方には運搬に使ったネコが見えます。作業で汗をかいたので作業上着を脱いで畑の境の柱に掛けてあります。



どんどん搬入します

最初の1畝めで馬糞の搬入の適量をチェックした結果、スコップで12杯を入れたネコ9台を搬入すれば良いことが分かりましたのでこれからはどんどん投入することにします。



下の写真の様に今回の作業対象のD畑の残りの6畝に次々に運び込みました。D畑は写真には写っていませんが玉ねぎとニンニクの畝がありますが今回は除外して作業します。その他一部にまだ小さな葱がありましたが耕うん後に全部抜き追加耕うんを行いました。



米糠を撒く、納豆液を撒く

馬糞をトンボで平らに均してから米ぬかを撒きました。
畝2本に1袋を使用しますが、馬糞を搬入するのに1時間以上の時間を費やしたので米ぬかの散布作業は短時間で行うために米ぬかの入った袋を脇に抱えて歩きながら上半身を左右に振りながら袋から直接撒きました。
米ぬかは精米所で無料でいただけるので助かっていますが数か所の精米所を廻って集めました。米糠は近頃使用する人が増えてきて精米所一ヵ所だけでは必要量が集まらなくなりました。

納豆液は先日ボカシ肥料を作る時に作り貯めしてあります。
100培程度に薄めてジョウロで撒こうとしましたが蓮口の水の出る穴が詰まってしまい旨く散布できませんでした。理由は、材料は全てミキサーでよく擦りつぶしてあるのですが納豆の小さな豆カスやとうきび砂糖の粒がまだ残っていたようでした。その為バケツに納豆液を移して打ち水をする様にしてバケツから手のひらで米糠の上に散布しました。



馬糞投入量

概算で1トンよりも多めに投入できました。
堆肥の山の右側の色の濃い部分は畑に投入された為、全体の3割位が無くなり地表が見えています。ネコで50杯以上を運びました。
下の写真の手前側は、畑の一部で馬糞を投入して平に均してから米ぬかを撒いた様子が分かります。
納豆液を撒いてあり僅かに湿っている状態ですが写真では分かりにくいです。


耕うん

今回作業したD畑をロータリーで耕うんしました。
手前側にはキャベツの残渣がまだ少し見えますが、2週間もすれば腐植して消えてなくなります。全体の腐植促進の為に2週間後にもう一度、更にその後にもう一度位ロータリーを掛けて休ませようと考えています。
次回の耕うんの際には、硫安を軽く散布して腐植のために使用された窒素成分を補充してしっかりと腐植させようと考えています。



もう一面の畑にも馬糞を搬入

C畑にも6畝分の馬糞を搬入しました。
C畑は葉物野菜を作った圃場です。写真の奥にはまだ、芽キャベツが残っています。もう暫くしたらそれらを整理してロータリーを掛けてから同じように作業を行います。
C畑も1畝当たり20数メートルの長さがあるのでネコに9杯の馬糞を搬入します。

今日は、搬入までで終わりにし、馬糞拡散、米ぬかと納豆液の散布は後日ロータリを掛ける日に一機に散布と耕うんを行います。米ぬかは風が吹くと飛んで行ってしまいもったいないですのでロータリを掛ける直前に作業を行いまます。



D畑とC畑の2面の7割位の面積に馬糞を搬入できました。4トンの馬糞の山が6~7割位無くなりました。
1面当たり概ね1.1~1.2トンが投入された勘定です。耕うんは春までに更に数回行う予定ですが、それぞれの腐植の様子を見ながら必要に応じて追加で米ぬかや若干の窒素の投入を判断したいと考えています。
腐植が進んできたらいよいよ元肥肥料などを鋤きこんで植付準備が始まります。











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