【肥料、土壌】. 納豆液を作る 米ぬかボカシ肥糧 

2021年10月9日土曜日

種まき 設備・資材 土壌

納豆液を作ります。納豆とヨーグルトを混ぜた液を作り、米ぬかボカシ肥糧を作る時に水に解いて使います。


ボカシ肥糧を作るには乳酸菌を混ぜた納豆液を使います

私は納豆液を作る時に納豆菌と乳酸菌の2種類の菌を使います。

乳酸菌

ヨーグルトや乳酸飲料に含まれる乳酸菌は密閉されて酸素が無い環境の中でも増殖して乳酸を放出します。乳酸菌の増殖によってボカシ肥糧に有害な微生物が発生することを押さえるように働いてもらいます。

納豆菌

納豆菌は酸素が無い状態では休眠状態になりますが、ボカシ肥糧が畑にまかれた時に酸素を取り込んで米ぬかを餌にして増殖していきます。増殖した納豆菌は土の中のたんぱく質を分解してアミノ酸に変えたり、ネバネバ物質で土の団粒化に役立ってもらいます。


乳酸菌入り納豆液を作る

ボカシ肥糧を作る時に最初は水だけを使っていました。ボカシ肥糧を作る上で、米ぬかのでんぷん質(糖質)を好む乳酸菌が増殖できる環境を優先に作ることが重要だということが分りました。
そうならば、という事で水だけでなく乳酸菌を予め混ぜておけば増殖が楽にできます。材料に乳酸飲料やヨーグルトを使います。

納豆菌は、畑に撒かれてからたい肥などの分解に役立ちます。畑に堆肥を撒いた後にそれを分解する菌が少ない場合には、たい肥を餌に病原菌などが先に発生して畑の土壌に悪影響を与えてしまいます。そうならない様に納豆菌を入れて有害な病原菌の発生を抑えて、良い成分の土壌作りに働いてもらいます。


材料

写真のような材料で作ります。 
  • 納豆(2,3種類のメーカの納豆があると多種の納豆菌が作用できる)
  • 飲むヨーグルト(プレーンヨーグルト)
  • 豆乳(成分無調整と記載されている)
  • 黒糖(サトウキビ100%)
  • 植物性乳酸菌飲料などを入れると良かったですが今回は入れませんでした。
黒糖は微生物の栄養になり活動を促進してくれます。サトウキビの絞り汁をそのままに詰めたもので、精製してないのでミネラル成分としてカリウム、カルシウム、微量の鉄、リンなども含まれ栄養たっぷりです。
材料を混和するためにブレンダーを使いました。大きなカップの容器で混ぜます。

作り方

ブレンダーに材料を入れて細かく刻み混和します。
混和した納豆液はブレンダーのカップで3回に分けて作り、2LのPETボトルに入れて保管します。

  •     飲むヨーグルト、豆乳はそれぞれ約200cc位を入れます。
  •     黒糖は約100gを入れます。

液体400ccと納豆などの材料を入れると容量は増えるので、ブレンダーで混和する時に溢れ出ない様に材料の量には注意します。


  •  納豆1パックを入れます。
  メーカー違いの納豆を混ぜる時は適量を混ぜて入れます。溢れない様に注意します。
  ブレンダーで3回に分けて作るので1回づつ違うメーカーの納豆を入れると、複数種の納豆菌が入って効果的な納豆液が簡単に作れます。


  •  混和します。
     ブレンダーを使い材料を混和します。ミキサーを使ってもよいでしょう。
  納豆の粒がなくなり茶色のどろどろの液体が出来るまでよく混和します。


  •  PETボトルに移して保管します。
  漏斗が有れば、PETボトルに簡単に移せます。 漏斗が無い場合はペーパーホルダーや厚い新聞広告を丸めたものを漏斗代わりに使いPETボトルに移します。

これで、出来上がりです。


保管

PETボトルの蓋をして冷暗所に保管しておき、ボカシ肥糧作りに使用します。
ボカシ肥糧には200倍程度に薄めて使用します。

増殖

納豆液を培養して増やすことが出来ます。晴れた暖かい日に大き目のバケツなどに納豆液を入れて7~8割の量まで水道水を入れて培養します。時々攪拌して1日ほど置いて使用します。30℃前後に維持すると培養が進みますが、私は常温保管です。

納豆液を畑にジョウロで直接散布しても使えます。 
畑に落ち葉腐葉土や堆肥、鶏糞などを撒いて耕す時に、薄めた納豆液を堆肥が少し濡れる位をジョウロで撒いてから耕すと土の中で発酵や熟成を行うこともできます。


次は、納豆液を使って有機米ぬかボカシ肥糧を作ります。







Powered By Blogger

Translate

QooQ