【設備・資材】.耕うん機が突然エンジン停止の理由 修理は無理か?

2022年12月11日日曜日

種まき 設備・資材

 今まで快調だった耕うん機が作業中に畑の真ん中で突然エンジンが停止しました。何度再起動しようスターターロープを引いてもエンジンが掛かりません。耕し途中だった為タイヤは畑の土に埋もれていて引き上げて外に出すのがとても大変でした。修理か廃棄か・・。



快調だったのに、なぜ突然エンジン停止したか・・・

当日はいつものように始動一発でエンジン始動して、30分間位ロータリーで耕している最中に突然エンジンが止まり再度エンジンが掛かりません。
畑から引っ張り出すのに苦労しました。タイヤは土の中で、押しても引いても動きません。スコップでタイヤ付近の土を掘って緩やかな傾斜にして、後退しながらロータリ付きの重い耕うん機をやっと畑から引き出しました。


変形したフロートチャンバーのゴムパッキン

雑草の刈払機や耕うん機のキャブレータ詰まりで数回キャブレータ清掃をしたことが有りました。今回も同じ様な症状かと思い明日清掃しようと考え、残りの畑をもう一台の小型管理機で耕して終了しました。
翌日パーツクリーナーを畑に持参してキャブレータをエンジンから取り外して内部をクリーニングしました。
その際キャブレータのフロートチャンバーを密閉して取りつけているはずのゴム製の丸い形状のパッキンが傷んで変形していました。これではフロートチャンバーからガソリンが漏れてしまいキャブレータに上手くガソリンが注入されないことが判明しました。

下の写真はゴム製のパッキン(本来は丸い形状)

キャブレータを清掃してフロートチャンバーに上の写真の様に変形したパッキンを入れようとしても上手く溝に入らずフロートチャンバーを密閉できません。それでも強引に組み込みフロートチャンバーを取り付けてキャブレータもエンジンに組み込みました。

ガソリンコックを開くと、先ほどのフロートチャンバーのゴムパッキン部分からガソリンが溢れ出てきます。

エンジン停止の理由がわかりました

昨日、エンジン停止した際にキャブレータ周辺が濡れた様に変色していたことを思い出しました。
さらにもう一転、本日のキャブレータ清掃後ガソリンコックを開いてもガソリンがチャンバーに入って来ないのでガソリンタンクを確認したらガソリンは空っぽでした。ガソリンをタンクに入れてからコックを開くとガソリンがチャンバーから溢れて出たという状況でした。
 
これらの事から突然のエンジンの停止の原因は、フロートチャンバーのゴム製パッキンが摩耗変形してできた隙間からガソリンが漏れ出して、とうとうタンクが空になるまでガソリンが漏れだしてエンジンが停止したと分かりました。

それだったらということで、ゴム製パッキンを交換すれば復活するのではないかと考えました。

パッキンを注文して交換してみた

農機具屋さんに当該エンジンの型式を伝えてフロートチャンバーのゴムパッキンを注文しました。エンジンの型式がとても古いので在庫があるかわからないと言われましたが先ずは注文しました。 数日後に納品されたと連絡を受けましたが、畑に行ける土曜日に受け取って早速交換作業を行いました。新しいパッキンはフロートチャンバーをしっかり密閉してくれました。エンジンが古くてもこのような部品は代替品かも知れませんが共通部品のようで助かりました。

さて、いよいよエンジンを起動してみます。
フロートチャンバーからガソリン漏れはありませんがエンジンが始動しません。
このような状況の対策として知っている次の確認作業は、プラグから火花が出るかどうかをチェックする必要があることです。
プラグレンチでプラグを外してから、プラグの白い方に電極コードを挿して、ネジ部分をエンジンのダイキャストに押し付けてスターターロープを引くと正常時はプラグの間隙で火花が飛びますが、今回は火花の飛びが悪いです。数回トライするともう火花は飛びません。
どうしよう。。。 これ以上は対応方法が分からない。

農機具やさんに畑に来てもらう

フロートチャンバーを注文した農機具屋さんに電話して畑まで出張してもらい看てもらいました。
やはりプラグから火花が飛んでいないことを指摘されました。火花を飛ばす為の高電圧を発生する部分が不良のようです。どうやらこれは寿命の様です。
この部品を交換するにも、古いエンジンのため高電圧発生の部品は在庫が無いそうです。
同型のエンジンから部品調達するにも、同型エンジンが見つかるかどうかはわからない状況です。
もうギブアップです。


諦めて次のステップへ

トラブルを起こした耕うん機はこの畑を始めるときに購入したものでとてもよく働いてくれました。残念ですが手放す事にしました。
農機具屋さんに聞くと直ぐに使える耕うん機があるとのことなので早速見に行きました。ロータリーが装着されていて耕うん幅も今までと同じなので、すぐに作業に使えそうです。エンジンは一発で始動しました。ロータリーの歯は交換して間もない様子で新品に近い物が付いています。
直ぐに購入を決めました。もちろんまた中古です。

機械のコンディション

下の写真は今回購入した機械です。全長は少し短くなっているようです。
今回のは8馬力のパワーです。前のは7馬力ですので少し力があります。



操縦ハンドルや操作バーは錆びていますが、車軸からのオイルの染みだしもなくオイルシーリングはしっかりしています。
農機具屋さんに畑に運んでもらって試運転しながら、操縦ハンドルの高さや操作説明を受けました。
エンジン回転を伝達するクラッチ機能となるVベルトは高速と低速の二つありますが高速側のテンションが少し弱めで深く耕すとベルトが滑って空転してしまいます。新しいVベルトに交換してもらってエンジンの取り付け位置も少し前に移動して、ベルトのテンションをしっかりとかけてもらいました。再調整してもらって快調になりました。
エンジンオイルは新品交換、その他ミッションオイルも正常量でOKです。

ロータリーの回転調整が2段切り替えできるので、高速回転で運転すると耕した跡は前の耕うん機よりもとても滑らかになります。

なんだか、こちらの方が耕うん作業は速く仕上がりそうです。
前の耕うん機は、農機具屋さんに引き取っていただきました。







Powered By Blogger

Translate

QooQ