【納屋の壁張り】. 波板鋼板で納屋に壁を張る

2021年11月28日日曜日

設備・資材

 足場用の単管パイプで作った物置小屋に壁を付けます。実は,物置小屋には今まで屋根と庇しかありませんでした。



広い畑で野菜つくりを楽しんで3年目になりました。物置小屋は畑を始めた年に足場用の単管パイプを柱や梁の構造にしてブログオーナが自分で建てましたが、今まで屋根だけがトタンの波板鋼板を張ってありましたが壁はありませんでした。
つまり、小屋と言っても辛うじて雨宿りができる程度の屋根だけで、今年の2月に庇を取り付けて休憩できるようにしたものです。

買ってみてビックリ、資材が高騰しました


小屋を建てた2019年は屋根に張ったトタン板の波板鋼板は1枚800円せずに購入できましたが、今回は1枚900円を少し切る程度まで100円ほど値段が上がっていました。
波板鋼板を打ち付ける傘釘も1袋100円位値段が上がっていました。

入口の柱に使おうとした”間柱”用の角材(3m、27mm厚さ,120mm幅)も価格が上がっていました。壁用の貫板を張る時に購入した昨年は5本組みで約1,900円でしたが、今回は4,900円ほどに高騰していました。これでは高くて購入でません。
代わりに4mx90x14厚さの杉板を5枚組で約1,900円で購入して、2枚を張り付けて入口の柱材として取り付けました。


壁張り前の構造

柱は48㎜の単管パイプ、貫板を取り付けて波板鋼板を傘釘で打ち付ける予定です。

背面側の壁張り用の貫板 

貫板は2種類あります。庇を作った時の余りの松の角材(30x45mm)と間柱材を半分に割った少し平たい角材(60x27)を混載で使っています。
単管パイプには太目の針金で縛り付けて、角を50㎜の木ネジで合体しました。切り口は以前の使い残しで家に有ったスプレー塗料(赤色)を吹いて風化しにくく丈夫にしました。
1.8mの高さに4段の貫板を取り付けてあります。



入口の柱

90㎝幅(厚さ14mm)の杉板を2枚ボンドで貼り合わせて、25㎜の細身の木ネジで締め付けて間柱相当の角材を作りました。 
貫板に角材をネジ留めして直角を確保してから、この間柱相当の張り合わせ角材を1.8mほどにカットして水平の貫板に50㎜木ネジで固定して入口の柱としました。下端はスプレー塗料を吹いて腐植し難くしました。

杉板2枚を重ねた柱 (入口左側)

写真は入口側から見た柱。
貫板には角材を短くカットして内側から補強して直角を保持しました。
組上げると、頑丈でしっかりとした柱で良い感じに出来あがりました。


貫板に固定された柱(入口の外側)

単管パイプは直径が48mmあり、貫板の厚さ30㎜と合わせて78mあります。
杉板の幅が90mmなので二つの部材の幅に対して杉板の幅は余裕を持ってくみ上げることが出来た。
角材を短くカットして、最初に貫板にネジ留めしてから柱の板をネジ留めして固定しました。




地面に波板が埋まっています

波板鋼板は地面に接触しないように少し浮かして取り付けますが、通常の基礎工事では基礎コンクリートまたはブロックを埋めればよいのでしょう。しかし、コストを掛けずに同じように地面とトタン波板との隙間を埋めるために、田んぼの防水シート(プラスチックの波板、30㎝幅)を20㎝位埋めてあります。
この埋めたプラスチック製波板は、モグラの侵入を防いだり、雨水の侵入を防いだりしてくれることを期待しています。 
今回張り付ける壁用の波板鋼板は、この地中に埋めたプラスチック波板の外側に配置して取り付けます。



入口右側の柱

入口右側も同じように張り合わせで作った120幅の間柱相当の角材を貫板にネジ留めで固定しました。
中に置いてある白っぽい手押し車は、散水用の60L水タンクと発電機と水中ポンプを積んで夏の間に野菜に散水に活躍しました。


背面全景

地面のプラスチック製波板と、4段の水平貫板が見えます。 中のテントは自転車用のテントで、機械入れに使用しています。


波板鋼板を張り付け

壁の張り付け工事は3日間かけました。

初日(金曜日、有休休暇)

午後から開始です。
貫板が昨年取り付けた状態では、入口側の長さが短くて入口側の間柱相当の角材の柱が取り付けられないことが判明したので、左右の壁の貫板を5㎝程入口側へシフトする為にコーナでの貫板の重なりを省いて、1枚目の写真の様にコーナーで2本の貫板を突き当てる方法に変更するのに夕方まで掛かってしまいました。

2日目(土曜日)

午前中に野菜とネギの収穫をしていたらお昼になってしまいました。トタンの波板鋼板を取り付けたのは、またもや午後からの作業でした。

写真の右側(入口から見て左側)の壁を先に打ち付けたため、背面の波板を左側から取り付けてコーナで折れ曲がって右側の壁に行ったところで、重なって合体するべき波板の波が平行になっていないことが判明しました。注意して波板を垂直に取り付けたのですが、すこしのずれが大問題になってしまいました。
平らなトタン板なら問題なく取り付けてしまうのですが、波板は凹凸があるので2枚が平行になっていないと上手く収まらないのでした。 
  やむを得ず、先に取り付けてあった右側の壁の左端の一枚を取り外して、少し傾けて再度取り付ける羽目になりました。 傘釘は木ネジみたいに回転しながら打ち付けられているので傘釘の抜き取り作業は至難でした。

写真は2日目の背面側の様子。


3日目 (日曜日)

背面側が綺麗に仕上がりました。上も下も直線で真っすぐに取り付けることが出来ました。
高さは屋根の傾斜で176㎝位に低くなっているので、長さ183㎝の波板鋼板を数cmカットして取り付けました。
屋根と壁の間が空いています。密閉すると北風の煽りを背面に受けた場合に北風の逃げ場が無くなる為、密閉しない開口式の入口側にそのまま風を逃がすようにします。

写真は背面側を全部張り終わった状態。


入口右側の壁

波板鋼板の最終端を、杉板を2枚張り合わせた”間柱”相当の柱に綺麗に折り曲げて打ち付けることが出来ました。
屋根が背面側に傾斜して低くなっている為、壁の高さも半分程度のところから数㎝低くなっているのが分かります。金切りばさみで波板鋼板をカットして取り付けました。手前側は波板鋼板の長さ183㎝のまま使用しました。


トタン波板と柱の合体部

この部分の波板の固定は、最初にトタン波板を入口側に折り曲げてみて杉板の柱に固定できる幅の位置を確定してから、波板を外壁側に折り曲げて外側の壁を打ち付けました。
柱への固定は壁が固定されてから最後に柱へ釘で打ち付けました。
はじめに折り曲げた入口側を固定して壁側を固定していくと、波板の凸凹位置がズレ易くなり、先に壁に付いている波板の波と位置が合わなくなるので注意が必要です。


トタン波板の端が山折りの波板を最終端に使用すること

トタン波板には幅の両端が ”谷折り”と、”山折り”の2種類があります。これは波板を従属的に重ねて壁張りをしていくには必要な折れ曲げ材で重なり部分をスムーズに構成できます。
入口の杉板に固定するのは”山折り”の物を使います。写真の様に波の端が杉板に密着するように配慮します。 
”谷折り”の波板を入口の杉板に固定すると、トタン波板の波の端が杉板からの浮きあがってしまいとても危険です。


波板鋼板が1枚足りない

壁の周囲と波板の幅60㎝から波板鋼板の必要枚数を計算したのですが、一枚不足していました。3日目終了時点で入口の左側は壁がありません。

波板鋼板で壁を作ってみて、物置小屋の内部が予想以上に暗くなることが分かりました。

庇を作った時には、日差しを確保するようにプラスチックの波板も貼り付けましたが、今回は全てトタン板の波板鋼板を使用したので日差しは屋根と壁の隙間から入る日差しのみになりました。




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