【トマト】. トマトの種蒔き、ポット移植と畑に植付け

2022年5月15日日曜日

トマト 種まき

トマトの種蒔きから定植作業までをの育成作業です。作業は昨年同様に行いますが毎年状況が違うので苗の生育はなかなか同じ様にはいかないです。自然相手の難しい点だとおもいます。


昨年はトマトが実ってからの雨は大敵でした。露地栽培ですので雨の水分を吸ったトマトは急に成長して膨らみ、果肉の成長速度に対して表皮の成長が間に合わずに果実は割れてしまいました。ビニールマルチを敷かずに植え付けていましたので、雨はそのままダイレクトに根っこまで浸みていきました。途中からマルチを地面にかけてみましたが隙間が多くて期待の効果は少なかったと思います。 
今年は初めてマルチを敷いてトマト苗を定植しました。


トマトの種まき

トマトは発芽で失敗しやすいので予め種を濡れタオルで包んで数日間湿らせて発根させた種を、3月5日に128穴セルトレイに蒔きました。
このやり方で蒔いてから発芽率が改善することができたので当菜園を開始以来同じ方法でやっています。
播種後の水やりは、二日に一度位のペースで表面が乾き始めたらジョウロで散水を行います。また浅い水槽に水を張ってセルトレイを浸してトレイの底からの給水を1週間に一度行いました。

発芽したのは3月19日で、ビニールハウスの中に保管して種蒔きから2週間かかりました。随分と日にちが掛かりました。この間に水を切らすと発芽しないので毎日チェックが重要です。
    

トレイ苗をポットに移植(ポット上げ), 4月7日

本葉が4枚付きました。種蒔きから1か月経過しました。
トマトの茎は他の野菜の苗よりも茎が長く育って徒長した様に見えます。水が多すぎると徒長しやすいので太陽の沈む夕方の散水は厳禁です。

セルトレイに種蒔きするメリットは、発芽した苗だけを少ないポット数で大きく成長させれば良いことです。始めからポットに種蒔きするよりも効率が良く費用も押さえられます。

しかし、セルトレイで発芽して本葉が付いた苗は定植には早いので畑への定植はまだ行わずに、7㎝ポットに移植(ポット上げ)して定植できるサイズまで大きくを成長させます。
9㎝位のポットだと根張りもよく育つと思うのですが、培土の使用量もかさむので7㎝で行っています。


セルトレイ苗の状態
ポットに移植するタイミングは根っこが白く回らないうちに行っています。
ピンセットで苗を挟んでセルトレイの穴から取り出すと土がバラバラにならないで位がちょうど良いです。下の写真の様にひげ根が出始めて土を掴んでいる事が分かります。

キャベツや白菜などと比べるとヒゲ根の量が少ないです。白菜などは本葉が4枚出た状態では白いヒゲ根が張って培土をしっかり掴んでいますが、トマトはやっとヒゲ根が出た位の状態です。

セルトレイは一番端の土が乾きやすいので種まきしていません。


ポットに移植


ポットに半分位の培土を入れてから、苗を右手のピンセットで掴みます。
左手の親指で培土を押さえて苗が入る穴を親指で形成し、右手で持った苗を穴に落とし込みます。
親指で苗を押さえて固定し、苗の周りのポットの隙間に培土を落とし込んで苗を固定します。この時、苗の周囲の全てに培土が入るように左手の親指でセルトレイの培土の塊を軽く押さえて転がしながら培土を周囲の隙間に落とし込みます。
慣れないとセルトレイの穴の培土を崩してしまいやすいですが、培土を軽く押さえて固定することがポイントです。


ポットに移植した苗が自立

セルトレイの穴の培土はすっかり隠れています。ポット内で苗が中央に配置されるように培土を軽く押さえて苗を固定します。
写真の様に苗はポットの中で自立します。


ポット上げ作業を完了しました。
苗はセルトレイからポットに移植された際にグッタリして萎れかかりますが、この後たっぷりと散水してやると翌日には真っすぐに上を向いて元気になります。ポットが倒れないように注意して保管します。



ポット苗の状況, 5月4日

ポット上げしてからほぼ一か月、すっかり元気に大きく成長しました。

定植はまだ行いません。定植は黄色い花やつぼみが付いてから行います。

理由はトマトの果実は茎に対してどの果実も同じ方向にできますので、咲き始めた花や蕾を畝の外側に向けて定植すると畝の外に向かって生るトマトの収穫作業が楽になります。

後から付く2段目以降も同じ方向に果実が付きますので、これを外側にして摘み取りやすいように定植します。




定植

5月15日には、黄色い花が付いた苗が増え、植え付け向きが統一できるようになったので植え付けを行います。苗の丈は30㎝以上に成長しました。

マルチに2条に植え付けます。株間は50㎝にしました。
写真は、植え付け穴をマルチに開けてから苗を配置した状態です。
左側の畝はジャガイモで、葉っぱが茂ってシャシャリ出てきました。トマトが赤くなる頃はジャガイモは掘り上げを完了しるのでシャシャリ出るのは今だけです。


畝はロータリーを掛けた後に直ぐに作ったので土が柔らかいです。
手で土に植え付け穴を開けたらポットから取り出した苗をそっと入れます。 


植え付時にポット培土の高さをマルチの高さに合わせましたが、最後に苗を上から軽く押さえて馴染ませようとしたらポット培土の上面が畝のマルチより少し凹んでしまいました。 
トマトが熟す頃まで凹みが残っていると雨水が集まって果肉割れが発生しやすくなるので、苗が活着したら畝の土を株元に被せて凹みをなくして水がたまり難くします。且つマルチの防水効果で雨水の給水量を調整しようと思います。



支柱を立てる

苗の丈が40㎝位になっているので、植え付けたままでは風に当たると折れてしまいます。
定植と同時に誘引支柱を立てて、誘引まで一機に作業を行いました。

支柱構造は2条植えした苗を囲む直方体になるように誘引支柱を立てます。中央が尖がっている合掌作りにはせず支柱は苗から10㎝位離して垂直に地面に挿しこみます。
畝の両端面と中間点には、誘引支柱で構成した直方体が畝に直角方向に歪まないようにするためイボ竹をX字型にクロスしてトラス構造の支えを作り支柱が揺れ難くい構造にします。

また畝と平行方向に揺れて歪まないように同様にイボ竹で支えを立ててトラス構造にしました。
支柱の上端には水平にイボ竹を渡して固定し水平バーを作り、苗毎に立てた誘引支柱の上部を水平バーに縛り固定します。
これで支柱構造がしっかりして押しても引いても揺れない、且つ強風が吹いても壊れない誘引支柱が出来ました。


苗には一本づつ誘引用の支柱を立ち、直方体の水平バーに一本づつ固定されました。
苗をこの誘引支柱に誘引します。誘引には、誘引用の麻紐を使い苗の上部と中間位置の2か所を誘引して固定しました。
これで後はトマトの実が成るのを待ちます。 




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