【ナスの栽培】, ・もう吊り下げ誘引はやらない。 蒲鉾型のアウトラインから飛び出た茎は摘芯する、メンテナンスは楽になったエコ栽培 の事。 

2023年7月1日土曜日

ナス

 なす栽培の5年めは多めに植え付けてナスを大量に収穫できた変化の年でした。防草対策に麦藁を敷いてみると、これが結構効果がありまして草むしりの回数は減り、最終的には堆肥にもなるので一石二鳥っていうところでしょうか。また、去年まで続けていた吊り下げ誘引をやめたことが栽培方法の大きな変更点です。支柱建ての工数はゼロ、吊り下げ誘引の更新作業が無くなり作業が軽減した。収穫の時に2葉摘芯を繰り返して追肥を切らさずに爆生りで楽しい収穫が出来ました。


今まで草むしりには散々でしたが、この敷き藁効果はイイですね。

高価な防草シートも効果有りでしょうけれどプアマン ファーマーの私には原価の安い麦わらが防草効果が得られて手ごろでした。
麦を刈ってその藁をナスとキュウリの畝間に敷いてみました。草むしりの回数は激減して救世主のようでした。雑草対策には効果が有りました。

 麦わらを畝間に敷いた 5月17日

2月から種まき

2月に行う種まきはまだ気温が低いので、ネギなどは種を発根させてからプラグトレイに種まきをしていますが、ナスは昨年と同じように発根はしないで直接種まきをしました。
発根させた種であれば発芽率も上がりますが、ビニールハウスの中の室内に作ったビニールトンネルで発芽させようと思います。発芽率はどうなるでしょうか。

直播ナス 2月11日

発芽したけど、苗不足で追加蒔き

2月11日に種まきした種が約3週間で発芽しています。発芽率は写真の株数で75%でした。
プラグトレイに多品種の種を蒔こうとしたので、ナスの播種数は当初から少なかったのですが、更に減ってしまって1番苗が予定数には足りないので直ぐに追加蒔きを行いました。
その後、収獲時期をオフセットして収穫期間を長くできないかと思いまして2番苗の種まきを3月末と4月上旬に行いました。

発芽したナスの苗 3月2日

1番苗のポット上げ

プラグトレイで苗の本葉が出始めたので、トレイのセル内で根が張り始める前にポット上げしました。
今回はコメリの紫色の袋のポット用培土を使用してみました。今までは花用の培土を篩でふるって荒い粒を取り除いて使いましたが、ポット用培土は手間が掛からずポット上げは効率的に出来ました。

1番苗 ポット上げ 4月9日

ポット上げした苗は10日後には本葉の数も増えて順調に大きくなりました。
ポット用培土の3要素の比率はリン系が高く設定されていましたが肥料素材は分かりません。肥料は順調に効いて葉っぱの萌出が速いと感じました。

1番苗 サイズアップ 4月20日

いよいよ定植しよう  5月14日

本葉の数は大きいのが4枚あり、5枚目が萌出し始めました。
茄子の植え付けは今年1月に馬糞堆肥、米ぬかを投入してあるC畑(リンク:2023.1.15投稿)を予定しています。

畝の準備

植え付け予定エリアは、馬糞の腐植を早めるように2月末に米ぬか、硫安を撒いてロータリを掛けてあります。
更に、植え付け1か月前の4月中旬には元肥として、苦土石灰、発酵鶏糞、ケイカルを撒いてロータリーを掛けて混和しました。
1週間後の4月末に畝立て予定地の筋に溝を掘って、黒く完熟した去年の刈草を積んで作った自作の緑肥堆肥を入れて覆土し再度ロータリで鋤き込みました。しかしこの最後のロータリー掛けはやらなかった方が良かったでした。埋めた緑肥堆肥が浮き上がってしまいました。

植え付け 5月13日

畝間を広くしてナスを畝間からも収穫出来るようにしようと思い、今までの畝1.5本分の幅を確保しました。植え付け前日に、畝に沿って化成肥料、発酵鶏糞、リンカリ有機肥料、苦土石灰を入れてロータリを掛けてから畝を立てました。

通常の畝幅の1.5本分の幅2.4mに条間1.2mの間隔で2条植え、株間50cmで42株植え付けましたが、苗が不足して畝の半分位しか植えられませんでした。
畝間1.2mでも2条の間に収穫カゴを持って入って収穫するには狭くて結局、条間に入って収穫は行いませんでした。1条植えを両側から収穫するには通常の畝間に1条植えで定植するくらいにしないと作業はきつそうでした。

植穴には、ボカシ肥料を1握り、オルトランとダイアジノンとアドマイヤを同量で配合した粒状の防除薬を3本指で2摘み入れます。

さらに植穴に給水ですが、油粕液肥と”芽根デテネ”液肥をジョウロで100培希釈して植穴に4秒間散水して土壌を十分湿らせて植え付けました。 ”芽根デテネ”は自作液肥の呼称で、携帯懐炉のホカロン1袋とクエン酸粒スプーン2杯位を2LのPETボトルに入れて1週間位放置して作りました。効果は活着、根張りが良くなると信じています。油粕液肥は葉物野菜で成長の改善効果を感じているので使いました。

1番苗定植 5月14日

2番苗は未だ少し小さかったのですが、1週間遅れて畝続きに定植しました。

稲わらを入れてみた

勤め先の知り合いから頂いた麦の種をネギの畑に防風の為に蒔いてありました。その麦がもう胸の当たりまで伸びて来たので、ナス畝の防草用に畝間に敷いてみました。
隣のキュウリの畝との間にも入れてみたので、ナスの畝には足りなくなってしまいました。

また、苗の倒伏防止にナイロン平テープを苗の地表10cm位の高さに両側から張りました。誘引支柱を立てるには工数がかかるので、途中に支柱を数本挿してそれに平テープを巻き付けて畝の横からの風を防ぐように平テープで補助しました。

麦藁を畝間に敷き防草  5月17日

この敷き藁は効果はあまり期待していませんでしたが、例年ならもう雑草が生えているはずなのに暫くしても草は生えて来なくて済み効果を実感じました。

防草効果良好です 6月5日

水平誘引テープを張る   6月12日

ナスは3本仕立てにしたいと考えています。
脇芽が伸びて来たので地際の倒伏防止のナイロン平テープを外して、側枝の折れや倒伏を防止しようと思います。
畝の途中にトンネルアーチパイプを2m程の間隔で挿しこみ、ナイロン平テープをアーチパイプに1ターンしながら張って行きました。側枝が垂れさがらない様にアーチの肩の部分の両側と、中央に1本の合計3本を張り茎が倒れない様に補強しました。平テープの末端は畝の両端で1箇所にまとめてU字杭で地面に固定しました。

この水平誘引テープを張った写真のトンネルアーチパイプのサイズは、ナスが成長してくると低くて倒伏防止効果が薄れてしまいました。7月に入りアーチパイプを1ランクサイズアップして高さを上げて平テープを張り直しました。高くした水平誘引平テープは収穫時も張ったままで使いました。

水平誘引平テープを張る 6月12日

追肥、水やり、下葉かき

敷き藁を除けて追肥

6月末には、収穫前に追肥を行いました。収穫が進むにつれて3週間に一度位の頻度で同じ様に追肥を行いました。
敷き藁があるので追肥するには畝間の敷き藁を手で持ち上げて、移動しながら畝間に追肥を撒いて行きました。
敷き藁の上から撒くのは効果が半減するかなと思いまして、苦土石灰、リンカリ有機肥料、牡蠣殻石灰をバケツで予め混和してから畝の中にバケツを持ち込んで追肥作業をしました。

水やりにはエンジンポンプを導入した

潅水は隣のキュウリ畝と併せて週に1回から2回行いました。200Lの水タンクを軽バンに乗せて川まで水を汲みに行きエンジンポンプで揚水して、ナス畝に65L位、キュウリ畝にも65Lくらいの水を畝間と株間にエンジンポンプで潅水しました。畑に水道がないので夏の暑い時の水やりは水汲みと潅水作業に追われました。
水やりは他の野菜にも行うので、多い時は1日に3往復位水汲みに行って散水作業を行いましたが、今年購入したエンジンポンプの威力に大いに助かりました。

下葉かき

3本仕立てにしたナスの株ですが、下の葉っぱは黄色くなって枯れてきたり、小枝が出てくるので枝が出てくるたびに枝を切り落とし下葉も落とします。この作業を時々行い風通しを良くして、病気が発生しない様にメンテナンスしました。

今年は吊り下げ誘引をやらない   7月1日

昨年までは、吊り下げ誘引を行っていました。
吊利下げ誘引をやるには、支柱パイプを立てて吊り下げ用に天井梁を取り付けて誘引紐を垂らし、さらに立てた支柱の倒伏防止のためにステーで支えたりと、かなりの資材と準備作業が必要でした。

吊り下げ誘引では、3本仕立ての枝は摘芯せずに伸ばしていき、伸びた茎に誘引紐を巻き付けていく作業を繰り返して作業していきました。
また仕立てた枝からでた側枝には下の2葉残して摘芯(2葉摘芯)してナスを生らせて、収穫に合わせてナスの付いた節から一節下がって摘芯を繰り返しました。

吊り下げ誘引の作業は昨年の投稿をご覧ください。
↓ よろしければご覧ください。
吊り下げ誘引のやり方、他(リンク:2022.7.4投稿)

今年は植え付けた面積が増えてきたので、手間のかかる吊り下げ作業を減らしたいと思いまして代替案を考えて吊り下げ誘引はやらない事にしました。

今年の仕立て方法はエコ、

今年は誘引の支柱を立てずに、トンネルアーチパイプに張った水平誘引紐だけで倒伏防止を行います。基本は3本仕立てにして伸びたい茎は先ず伸ばして、畝のボリュームを見て飛び出したら摘芯していくようにしました。

この考え方の原理は、3本仕立ての先端を摘芯すれば摘芯しない場合より仕立てた3本枝には脇芽が出やすくなると考える。結果として3本仕立ての茎は摘芯点から成長して伸びないから吊り下げ誘引をやらなくて済むことになります。
吊り下げ誘引が無くなれば作業軽減のエコ栽培かな、と考えました。

やり方は簡単な方法です。
ナス畝の枝の全体のアウトラインのシルエットが大きな蒲鉾状(幅は2条の外側の通路、高さが大体1.5m位)になるようにイメージして、以下の様に作業を進めることにしました。
  1. 3本の仕立て枝と側枝(脇芽)は当面自由に伸ばしていきます。
  2. そして想定している蒲鉾アウトライン(高さ1.5mの円弧状)から飛び出して来る3本の仕立ての枝や側枝はアウトライン位置で摘芯し、蒲鉾状に整形します。
  3. ナスが付いた側枝は2葉摘芯と同じ様に、摘果した下の節の葉を残して摘芯する。
  4. 更に側枝から伸びた脇芽に葉っぱが付いて3節上にナスが付きますが、2葉摘芯と同じ様に摘果するナスの1節下の2節に付いた葉っぱ2葉を残して摘芯します。
これで、畝のアウトラインは大きく拡大しないで側枝を伸ばしていけると思いまして挑戦しました。

やってみて感じたのは
吊り下げの労力が無くなり作業が減ったことで楽になった。
ナスの収穫量の違いは気になりませんでした。
また、肥料を切らさないことと、2葉摘芯の切り分け作業の2点は、吊り下げ誘引の時と同じ作業でした。

収獲開始します  6月28日

1番苗からナスが採れ始めました。収穫は毎日できます。 楽しいくらいの大量のナスが採れました。収穫する時に左手の親指にナスのお尻を当てて、人差し指の先からナスのヘタが出る位になったら収穫サイズとしました。その為少し大きめサイズで収穫しました。


収獲開始 6月28日

2番苗が追いついて来たので、もうじきフル稼働でナスが生り始めます。

1番苗が生り始める前に、ベト病予防としてダコニールを散布しておきました。 7月に入って、現状病気は発生せず健康状態です。

2番苗(5月20日定植) 追いかけて成長 7月8日

チャノホコリダニ

2番苗が大きくなってきた頃に1番苗で、お尻が茶色に硬くなったチャノホコリダニに取りつかれたナスが幾つか採れたのでアファーム乳剤を畝全体に散布しました。茎の先端の成長点にも垂れる位散布し、ナスの果実や茎全体にも散布しました

8月になると2番苗も、もう1番苗と区別が付かない位に大きくなって、ナスは爆生り状態になりました。楽しい収穫になりました。

爆生り中 8月1日

9月になってもまだ十分に収穫できているのは、馬糞堆肥が効いているのか、刈草の緑肥堆肥の効果なのか、元肥を大量に入れたのが効果を発揮しているのか断定できません。多分みんな効いたと思います。
1番苗と2番苗の違いはもう判りません、同じ様に生ってくれています。
他の野菜の手入れや収穫に追われて、ナスの下葉かきがもう間に合っていません。地面に付きそうに垂れて来ました。

これほど生ってくれるのは、肥料のマッチングが良かったのかなと、ナスに感心、感謝しております。

収獲継続中 9月9日

もうおしまいです

11月になると気温が下がって、生り方が急に減って来まして花も咲かなくなってきました。
ナスが付いていても成長速度が遅くなっているので固いナスになり尻ぐされ病も見えてきました。 花が咲かないのでナスはもう生らないので終了します。

写真は11月末でもう収穫はしていません。雑草も生えて来ています。
水平誘引紐を撤去して撤収を開始しました。

ナス終了 11月23日

撤収時に茎を抜いてみると、太目の根っこの張り方が強く伸び、畝幅いっぱいに広がっていました。 
根っこの張りが良くて収穫が遅くまでできた事は今までも有りましたが、これほど根っこが広く張ってくれたのは初めてだと思いました。 馬糞堆肥で土がフカフカになっていた効果が有ったような気がします。

根っこの本数が多く長かった  11月27日

昨年まで吊り下げ誘引をやりましたが、今年は労力削減の為に摘芯していく方法でナスの栽培に挑戦して楽しいナス栽培を体験できました。


ご覧いただきましてありがとうございました。







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