【資材】. 北風で飛ばされたビニルハウス屋根の張り替え

2022年1月3日月曜日

ビニールハウス 設備・資材

ビニルハウスの屋根が12月に強風で飛ばされました。注文しておいた屋根用シートを1月3日に受け取り直ぐに張替え作業を行いました。正月休みから畑仕事です。


近くの畑をやっているベテランの方も、違う日ですが北風でビニルハウスの屋根が破かれたという話を伺いました。今年はとんでもない北風が関東平野に吹き荒れています。上越地方では大雪がどっさり降っているというニュースも流れてきますがビニルハウスは大丈夫でしょうか。

1月3日, 正月休み中ですが畑に居ます

12月28日に屋根用シートの入荷連絡をホームセンターからもらいましたが受け取りには行けません。新年の3日から営業するという事なので1月3日の午前中にホームセンターにシートを受け取りに行き、午後は畑に行って屋根を張り替えました。
正月の行事も一通り行うことが出来たので、今年は3日から畑でに行く事になりました。凄いことになりました。


ハウスを初めて建てた時は組み立てや屋根、窓のシート張りを試行錯誤で行いました。その時にハウスの構造の理解して組み立てを自分で行ったので、今回は手順も分かり手順良く張り替えることが出来て、2時間ほどで張替えが出来ました。


農POシート

注文したのは”農PO”という農業用ポリオリフィン系特殊フィルムという専用のシートです。サイズは4.6mx7mでカット特注品。
写真は開封作業です。


今まで屋根に張ってあった破けたシートを見たら”農ビ”と印刷されていました。今回の”農PO”は薄いシートを多層に張り合わせて作られていて今までの”農ビ”よりも性能の良い専用シートで、赤外線透過率、保温性、防曇性などで優れています。


破けた古いシートを綺麗に取り除く

屋根のシートは単独でオキペットにスプリングで固定しているので、他の部位のシートに影響を与えずに交換できるので作業性はとても良いです。

破けて付いていた古い余分のシートをカッターで切り取ってから、合体部分のスプリングを外すとオキペットのレールから一瞬で取り外せました。


農POシートを拡げて屋根に乗せる

作業は応援が一人いてくれたので、とても助かりました。
7mの長い方向がハウスの長手方向です。シートはおもて面とうら面が決まっていて、表面には文字が印刷されていて「正しく読める面が表面です」と書かれています。正しく読めるように裏表を合わせます。
午後になると北風が吹いてきました。風の吹いてくる側でシートを拡げる作業を行います。


シートの長手方向のコーナの2隅を長いロープ(5m)で縛って引っ張れるようにします。
次にロープをハウスの屋根構造のパイプの上を通して、ハウスの反対側に持っていって反対側からロープを引くと屋根にシートを被せることが出来ます。

ロープは反対側に向かって屋根の上を投げるとロープの設置作業が楽ですが、十分な長さのあるロープを使わないと反対側の窓部分に当たって窓が破けてしまうので注意が必要です。
今回はロープ投げは行わず、ハウスの中に入って作業しロープを丁寧に屋根の梁のパイプの上を通して反対側に持っていきました。


屋根シートを固定

シートを屋根に乗せたら、シートの中心を屋根の梁に合わせます。

北風の当たる面から固定

中心が梁に合わせられたら、北風が当たる側から先にシートを固定し風で飛ばされない様にします。
シートの水平と、妻面に垂れる長さを調節したら、ハウスの側面側の窓に付いているオキペットのレールにスプリングを入れながらシートを固定していきます。

写真は、北東面の北風が当たる側での作業。左側からスプリングでオキペットにシートを固定していきます。



反対側もシートを固定

オキペットのレールにスプリングで固定するのはとても簡単です。スプリングが長いので、その先端が作業中に応援者に当たらないように、又他のシートに先端が当たり破ってしまわない様に注意します。


妻面の屋根を固定

両端の妻面の屋根をオキペットのレールにスプリングで固定します。
屋根のシートは既に両側の窓側で固定されているので押さえつける作業は簡単なのですが、入口と反対側の妻面には物置小屋の庇がある為、隙間に入り込んで行う作業は苦労しました。



入口側妻面の屋根端もオキペットにスプリングでシートを固定します。
妻面に垂れたシートはまだカットしていないので風に揺れてなびいています。


妻面を固定

妻面には、オキペットのレールを高さ2m位の位置で水平に設置しているので、これに屋根シートをスプリングで押さえていきます。
屋根の梁から垂れているシートの中心を持ち、屋根のカーブに合わせて妻面に垂れているシートに皺(しわ)が発生しないように中央部で左右の10㎝位を重ねたら、その中央部分をスプリングの中央でオキペットに固定します。
中央部を固定出来たら、屋根から垂れている左右のシートを平に押さえながらスプリングを固定していきます。この時はシートの重なりは作らずに平に押さえて張っていきます。



入口側は、ドアがあるのでドア上部の敷居代わりにオキペットのレールを設置してあります。シートを固定する時はドアを意識せずに作業して、奥の妻面と同様に屋根から妻面に垂れるシートの中央部を重ねて固定して妻面にシワが発生しない様に固定します。

写真は、入口の上部にあるオキペットにスプリングでシートを固定する作業。

屋根張替え完了

これで一通り屋根シートの張替え作業は終わりました。余分なシートをカットして風でなびかない様に綺麗に仕上げました。


鳥除け

前回の屋根にはカラスが飛んで来て留まりました。カラスが飛び立つ時に脚の爪でシートを破ったり、嘴でシートを突いて破ったりしました。
その為古いシートの時には5㎝位のtear-drop型の穴を数個開けられました。 補修テープで穴を塞ぎ対応しましたが、真夏の炎天下ではテープも剥げてしまうことが有りました。

対策として屋根に細い糸を張って効果があったので、今回も同様に細いナイロン糸を2本張りました。糸を張った後は穴あけされずに済みその効果を確認できました。

妻面にイボ竹を立て、糸を張る

オキペットにシートを押さえるスプリングを入れる際に、屋根の妻面の梁部分で黒いマイカ線を一本挟み込んで置きました。それと妻面の水平に設置したオキペットレールに入れたスプリングにもその中央部で黒いマイカ線を一本挟み込んでおきました。
一つの妻面で上下二本のマイカ線が付いたのでこれにイボ竹を縛りつけて屋根から50㎝位突出させます。これを妻面2面に取り付けて屋根の両端で糸を張れるようにします。

写真は、奥側の妻面にイボ竹をマイカ線で固定して、半透明オレンジ色のナイロン糸を張っています。


屋根の上にオレンジ色のナイロン糸が10㎝間隔で2本張ってあります。

鳩やカラスはこの糸に身体が触れるのを嫌がります、触れると危険を察知して以後近づかなくなります。

正月早々に畑で作業を行いました。当日は比較的暖かく素手で作業を行うことが出来たので作業性は良くできました。
仕事が正月休みの間に張替え作業を完了できたので、これからのハウス内での種まきには十分な日程余裕が出来ました。






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