長い間キュウリを収穫出来るように定植時期をずらして植えて来て3番苗の植え付けになりました。6月中旬からキュウリが採れ始めてからは、毎日暑くなりそれまでとは環境が変化していきます。水やり、ウリハムシの登場と捕獲、追肥と忙しい中で1番苗の収束。10月に3番苗が病名の分からない病気にぶち当たりました。調査と考察を繰り返して1難去らずにまた一難で四苦八苦。正解なのか、対策を見つけだすにも難しいことだらけ。
3番苗を定植 7月11日
7月に入って暑くなってきました。
このまま1番苗、2番苗が順調に育ってくれるように願っています。
6月15日にトレイに蒔いた3番苗の種が順調に育ち、6月27日にポット上げして鉢に移植してあります。
写真は、7月11日に3番苗として定植サイズに育った苗を畝の続きへ定植しました。
畝には、馬糞を投入して2番苗と同じ様に、4月に苦土石灰、発酵鶏糞、ケイカルは投入してありますが緑肥は入っていません。それからもう3か月経過しているので、もう一度発酵鶏糞、苦土石灰を植穴に入れて混和して定植しました。
3番苗定植 7月11日
近頃、暑くなって水やり作業が多いです
畑には水道が無いので水やり用に近頃エンジンポンプを新たに調達し、数日おきに潅水作業をしています。黄色い200Lタンクを軽自動車のミニバンに積んで川の堰まで水汲みに行き、エンジンポンプで4分位の揚水で200Lタンクにいっぱいになります。畑に戻り、キュウリ、茄子、ピーマン、サトイモなど水を欲しがる野菜にエンジンポンプを使ってタンクの水を株間や畝間に潅水しています。
また1週間に一度位の頻度で、2LのPETボトルに作った油粕液肥を1本、200Lタンクに100培希釈して潅水しています。
朝の収穫を終わって潅水作業の水汲みを3回行うと午前中が終わってしまう事も有りました。
上の写真の様に散水用のホースは、リールに巻き取らず伸ばしたまま誘引支柱に掛けたままになってしまいました。
近頃、虫も多いです
キュウリの2番苗で葉っぱの周囲が黄化し始めたものがありました。以前の栽培で、カルシウムが不足して上手く肥料を吸収できなくなって黄化したことが有りましたので、カルシウム液”カルタス”と、ベト病予防として”ボルドーZ”を混ぜてキュウリ全体に葉面散布しました。葉っぱからカルシウムをダイレクトに吸収してくれるので速攻で回復してくれます。葉っぱの表面で発見...
これは、なんという虫の卵か分かりませんでした。てんとう虫の卵でしょうか。
この黒い小さな1mm位の粒は虫の糞だと思われます。恐らくウリハ虫の糞だと思います。
黒い粒はウリハムシの糞と思われます 7月31日
ウリハムシ捕獲
ウリハムシ黄色い色で5mm位の細長い丸い形をした虫です。 潰れると黄色い汁が出るのでなるべく潰さないで捕獲するのが楽です。
>>ウリハムシ捕獲器を作る...
500ccのPETボトルを上下3:7位の高さに2つにカットして、飲み口をひっくり返して底側に挿しこんで作った口の広いウリハムシ捕獲器で下側にみずを少し入れて作業すると、朝の早い時間に40~50匹位は捕獲することが有ります。捕獲口を虫の下に近づけて葉っぱをトントンと叩けば葉っぱから滑り落ちたウリハ虫は、もはや出口には到達できないので楽に捕獲できます。
陽が昇る前が気温が低くて動作が緩慢なので捕獲には高い効果が期待できます。
連続して飛来してくるときはウリハムシの飛来している時間の内に”マラソン”を散布すると1週間程度は現れなくなりました。
キュウリの株の様子(8月~10月)
収獲は毎日行えるほど沢山キュウリが生っていますが、そろそろキュウリに変化がみられる時期になりました。
3番苗の葉っぱの周囲が少し黄緑色に変色して来た (8月1日)
3番苗は定植後まだ20日しか経ってないので寿命ではなく、カルシウム不足と思われます。
7月に2番苗で同じ様に葉っぱの周囲の黄化症状が見られた時に葉面散布した”カルタス”を散布しました。今回も同じ様に緊急措置としてカルタスを葉面散布しました。散布液にはウリハムシ防除効果のあるマラソン、アザミウマ対策としてアファームを混和して散布しました。 先日キュウリの付け根付近がアザミウマにかじられて団子状に変形したものが発見されたので対策しました。
また、カルシウム不足対策として株の周辺に牡蠣殻石灰、苦土石灰を少し撒いて散水しておきました。
黄色い花が咲き始めたので、そろそろ追肥をした方が良さそうですが、本日は防除散布でおしまいです。
6月14日から収穫開始したの1番苗は、2か月間頑張って生り続けてくれました。キュウリの採れる本数も減り、そろそろ1番苗は終了しそうです。
1番苗がそろそろ終了が近い 8月1日
2番苗は葉っぱも青々してまだ元気があります。
1番苗から種まきは1か月半遅れ、植え付けは2週間遅れの2番苗ですが、現在キュウリは大量に生っていますので、順番を引き継いでいけそうな感じがします。
2番苗に引き継ぎ出来そうです 8月1日
真夏の水やり
8月の潅水作業は、相変わらず軽バン(エブリィ)に乗せた200Lタンクにエンジンポンプを使って川から水を汲んで来て畑の野菜に潅水している状況です。
8月の潅水に週に1回投入している液肥は2種類になり交互に投入しています。1つは7月の潅水に記述した油粕液肥、 2つめは携帯用ホカロン1袋とクエン酸をスプーン2杯と水2Lで作った液肥、自称 ”芽根出テネ”液肥です。
”芽根出テネ”は2L容器の半分(1L)をタンクに入れて油粕より薄い200培希釈で潅水していますが、市販商品に似た効果はある様で野菜は元気です。
油粕液肥は匂いが強いですがこちらは無臭で使いやすいです。
3番苗、元気のない株を抜去しました。 この粒は何? 10月18日
7月に定植した3番苗は8月に入っても成長が遅く芳しくありません。
植え付け場所は定植時に発酵鶏糞、苦土石灰など入れましたが、追肥は液肥のみで肥料不足は否めまない状況になってしまいました。
3番苗は成長が遅い 8月1日
9月後半から3番苗をメインに収穫したかったのですが、キュウリの実付きが少ないので元肥、追肥が足りなかったのかなと、手抜きをした作業を反省しながらもあと3週間頑張ってもらいたい。
3番苗の中の一株がもう葉っぱが黄色くなり始めたので寿命が来たのか、それは早すぎると思いまして、抜き取ってみると根っこの張り方が弱かったことが分かりました。(10月8日)
次の様に状態が変でした。
・根っこが地中で素直に伸びてなくクネクネと曲がっています。
・地表に出る付近は2つに分かれて地表に出たところで1本にまとまっている茎でした。
症状から、つる割れ病かな...
地表部で二つに分かれた茎の症状から診るとつる割れ病が疑われますがはっきりわかりません。
つる割れ病はカビ菌によって発生しますが調べていくと、もし本当にそうだったならばフザリウム菌という伝染病の可能性があるそうで少し怖くなってきました。
つる割れ病について調べた発症要因や病状と、畑の現状の該非を区別しました。
該非判定は、〇;要因に合致している作業や症状。×;症状、作業は合致しない。です。
- 日中葉っぱが萎れて夜間は元気になる・・・×昼間も元気、葉っぱが枯れてきた。
- 割れた付近から黄褐色のヤニが出てくる・・・×ヤニは出ていない
- 酸性土壌、窒素肥料過多・・・ ×苦土石灰は例年と同程度投入済
- キュウリ連作で発生しやすい・・・ 〇3番苗付近の一部が2022年と一部連作
- 地際で茎が割れる ・・・ 〇地際で縦に二つに割れている
- 地際の茎が少し細くなる・・・〇2つに割れた部位の地中にはいったところが細い。
- 茎の内部が茶褐色に変色する・・・ 茎内未確認、 〇 外皮は褐色に変色している。
- 自根苗だと発症しやすい・・・〇毎年接ぎ木していない自根苗を使用(自家苗)
と、分かれました。
専門家ではないので断定は難しいですが、3番苗の栽培エリアが昨年のキュウリエリアに一部重なりがあり連作が該当しつる割れ病のようにも思えます。
しかし昼間も元気で、ヤニも発生していない状況で不合致点もありますが、放置しておいたら症状はこれから出たのか心配になります。
では、異常茎症かな...
他の要因として、
- 苗の若い成長時期の成長が旺盛な時に窒素過多や、
- 水分過多など発生する異常茎症という病気がある様です。
これらの要因等で生理障害が起きて茎割れが起きる症状です。
しかし私の畑では、窒素過多の要因としては、油粕液肥は窒素系なので潅水の際に与え過ぎたのか、しかし液肥は他の野菜にも与えていて窒素焼けも無く生育は良いです。また100培希釈で窒素過多になる量ではありません。
追肥も十分行っていなかったので窒素過多は考えにくい。
潅水量も多かったとした要素としては、降雨量は多くなく、潅水量は畝当たり約50Lで1株換算で600cc程度を週に一回潅水しましたが夏場は直ぐに乾燥してしまうので潅水量過多とは思えないのです。
私のまとめ
どうやらキュウリは異常茎症ではなさそうです。
素人には断定は難しいですが、つる割れ病に該当する項目が有った事から、今回のキュウリはつる割れ病の様に思えます。
気の付いていない他の病気があるのかもしれませんが、つる割れ病の症状がある事が分かったので、私に出来そうな対策として考えられることは以下の点です。
- 連作しない事。これは他の野菜でもいろいろの面で重要だと思います。
- 米ぬかベースの有機ボカシ肥料を使う。(自家製ボカシ肥料には、米ぬか、牡蠣ガラ/かにガラ石灰、油粕、魚粉、ナットウ液など含む。)
- 植え付ける時には、ベンレートなどの殺菌剤を混ぜた水をたっぷり植穴に入れて殺菌する(ベンレート水和剤、トップジンMが手元にあるのでこれを使おうと思います)。
対策の2.項の、米ぬかボカシ肥料は今年は在庫が少なく充分に投入できていなったです。
しかし、調べていくとボカシ肥料はさらに良いことが有ることが分かりました。
私の自家製ボカシ肥料に投入して含まれている蟹ガラや牡蠣ガラは土に混ぜると、つる割れ病の犯人フザリウム菌(糸状菌)の殻を分解して餌にする放線菌いう善玉菌が土の中で増える効果が有り、犯人のフザリウム菌をやっつけてその増殖を止めてくれる働きがあることを知りました。米ぬかボカシ肥料は偉大な凄いパワーがあるのでした。びっくりポンでした。
↓ よろしければご覧ください。
使いやすい米ぬかボカシ肥料の作り方(2021.10.16投稿)
抜去した株は廃棄
結局、素人判断でつる割れ病だろうと判断しました。
対策として、つる割れ病は心配ですので抜去した株は撮影後、肥料袋に入れてゴミ処理しました。
下の葉っぱから枯れ始めていますがベト病ではなさそうです。
下の葉っぱから一様に黄色く枯れて来ているので、若い上の方の葉っぱに栄養を送る為に下葉から枯れてくる状況かもしれない、肥料切れかもしれないなどと思って安心したいです。
抜去したキュウリの株 10月8日
しかし、根っこに小さな粒が見つかった、なんでしょう...
ところが、抜去した株の根っこをよく見ると、下の写真の様に大きさが1mm位の白い粒がたくさん付いていました。
なんだか、一難去らずにまた一難だ、と言った感じで困ってしまいました。
ツブツブができる症状は初めてで、ツブツブができる症状を調べると、
根コブ病
- アブラナ科の野菜(ハクサイなど)に出来やすい
- 土のなかに潜む根コブ菌という微生物が根に入り込みコブの様な塊で根が膨らむ症状
- この根コブ菌が組織を破壊する事で栄養、水分を上手く地上の茎葉に送れなくなってしまう
- 連作すると菌の発生を助長する、寿命の長い菌
根コブセンチュウ
- ナス科、ウリ科の野菜に発生する
- 根がゴツゴツと波打つように太さが変わったり変形したり、数珠のような小さいコブが連なったりする
- センチュウが栄養を吸収する為にだ液をキュウリ細胞に注入する事により細胞がコブ化され、水分を運ぶ道管が押し潰されて水分を葉っぱに送れなくなってしまう
- 昼間水分が欠乏すると葉っぱが萎れた様に変化する
根粒菌の粒
- マメ科にのみ発生する
- 根の横側に実が付いたように丸い粒が付く
- 粒は手で簡単に取れる。根コブ菌やセンチュウのコブは根っこの組織なので手では取れない
- 粒の中には根粒菌が居て空気中の窒素を貯め込み野菜が利用しやすいアンモニアに変換して根に供給し、野菜は光合成で出来た糖成分をコブに供給して共生する。
白っぽい粒が付いている根 10月8日
代表的な3つの症状例から分かった事は...
発生した野菜はキュウリで、アブラナ科ではないし、マメ科でもないので、残る要因は根コブセンチュウが濃厚になってきました。
どうやら、根コブセンチュウという厄介な菌が土に潜んでいる様です。
取り急ぎ抜去した当該株はゴミとして処理しました。残るキュウリはそのまま栽培して、同じ症状が見られた株は、即刻抜去する事にしました。
エン麦がセンチュウ抑制に効果が有る事
センチュウ対策にはエン麦が効果が有り、さらに土壌をフカフカの畑に変身させるという事で、A畑には2019年から20年に、B畑には2021年にその畑全面にエン麦を蒔いて、刈り込んで米ぬかと一緒に鋤き込みを行いました。(作業の投稿は青文字のリンクからご覧いただけます)
C畑のC6~C12には、2021年にエン麦を鋤き込みました(リンク;2021.8.21投稿)が、今回問題となったキュウリ栽培のC4畝を含む残りC1~C6エリアは2021年のエン麦の栽培と鋤き込みの対象エリアになっていませんでした。
その理由は、2021年当時にC~C6エリアにはまだ野菜が残っていた為、エン麦を蒔くことが出来ず、結果的にエン麦鋤き込みも行っていなかったことが畑ノートを見返して判明したのでした。
エン麦を鋤き込めばそれで全て解決するわけではないでしょうけれど、直ぐにはエン麦を鋤き込めるわけではなく半年からかかる栽培と鋤き込み作業が必要です。
来年のキュウリ栽培はセンチュウ対策としてエン麦を鋤き込み済のエリアで考えたいと思います。
3番苗は10月末に終了し抜去し、今年のキュウリ栽培を終了しました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
前半は1番、2番苗、追肥、誘引棚作り、初めて使ったサンライン、クキタッチの投稿です。よろしければ併せてご覧ください。
↓ 青文字リンクからご覧いただけます。
栽培5年めでキュウリネットをやめてサンライン、クキタッチを初めて導入作業改善、他(2023.6.20投稿)










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