今年の2月に物置小屋に庇(ヒサシ)を追加工事し、3か月後にやっと雨樋(雨どい)を取り付けました。
ポリカの波板で葺いた庇の屋根に降った雨水を貯水して撒き水に使う計画は、庇を追加する時から考えていました。取り付け作業が遅れた理由は作業時間の確保が出来なった事と資材価格が思った以上に膨れた事でした。今回の雨どい資材で1万円ちょっと掛かりました。
庇は物置小屋とビニールハウスの間に取り付けてビニールハウス側に伸び出た構造に取り付けたので、小雨を数回経験してみたら雨水の跳ね返りでビニールハウスに土が跳ね上がって泥だらけになってしまうことが分かりました。
梅雨になる前に、泥跳ね対策を兼ねて雨どいで雨水の有効利用を行います。
雨樋 種類が多い
雨どいの取り付けは経験したことが無いので知識ゼロからのスタートです。ホームセンターを数件廻って検討しました。
ホームセンターを廻ってみて分かったこと:
- 雨樋メーカーが複数社あること
- メーカーにより部品の共用はできないこと
- 排水量に応じてパイプ太さや樋の幅寸法が複数種類あり自分で選択すること
- 樋の結合には専用の接着剤が必要なこと。接着剤は塩ビを溶かして接着する
使用部品の呼称が独特
- 軒樋: 屋根と平行に軒下に取り付けて垂れる雨水を受ける樋(トイ)
- 集水器: 軒樋に結合して樋に垂れた集まった雨水を受けて排水する部品で雨水を下方に落とす役割。 軒樋にスライドインの様態で結合し固定後に軒樋に排水穴を貫通して集水器へ排水する。
- 竪樋(たてとい): パイプのこと。壁などに取り付けて集水器からの雨水を受けで排水するパイプ。このパイプの寸法体系は水道用の塩ビパイプの寸法体系とは違い共用できない。
- エルボ: 集水器と竪樋を結合する際のジョイント用パーツ。 エルボの両端は内径が違う。集水器に結合の時はエルボ径の内側が内接して結合、縦樋(パイプ)に結合する側はエルボ径の外側がパイプ内側に外接する。物理的に上手く考えられていて結合部品の下側の内径が上側の外形よりも大きめに出来て漏水を予防しています。
- 止まり: 軒樋の両端の樋の塞ぎ用の部品、半月状の形をしている。
- 雨どい取り付け金具:屋根裏の木材に取り付けて軒樋を受ける金具。 屋根裏の木材(垂れ木)への取付方法により種類が分かれ、垂れ木に打ち付ける型や釘の様に柱に打ち込む型などある。
- 竪樋取付金具:竪樋(パイプ)を壁に沿って固定する金具。ネジ止めタイプや打ち込みタイプがある。
取り付け工事
雨どい取り付け金具は垂れ木に打ち付けるタイプを使用し、ネジで取り付けました。
軒樋を受ける金属の湾曲部分の中央が屋根の波板端の真下に来るように取り付けました。
軒樋を傾斜させる
屋根から落ちた薄いを軒樋で受けた後、雨水を集水器へ流さないといけません。その為、5本取り付ける雨どい取り付け金具は、雨水が流れるように軒樋が2度くらい傾斜するように順番に少しづつ取り付け位置をずらしていきます。
雨どい取り付け金具の垂れ木に固定用の取付穴は2か所開いているので、一つを基準穴にし、もう一つの穴位置を調整して軒樋の傾斜を調整します。
傾斜方法:
・ 下の写真の手前の一番端の雨どい取り付け金具を始めに取り付けて基準にします。
・ 次に一番奥に取り付ける5つめの取り付け金具を取り付けて高さを仮留めしておきます。
この一番奥と、一番手前の2本の各金具の軒樋を受ける湾曲部の中央に、通しで道糸を張りその傾斜が2度になる様に一番奥の仮留めしてある取り付け金具の高さを決定して固定します。
・ 傾斜が固定出来たら、手前の2本目から順に、金具の湾曲部(軒樋を受け止める湾曲部)を道糸に合わせて高さ調整をしながら固定していきます。
雨どい取り付け金具の取り付けが出来たら、雨どい取り付け金具に軒樋を挿入します。
樋を押さえる押さえ爪は、軒側が折れ曲がっていますが外側は真っすぐのままなので、樋を入れてから手で折り曲げて樋が外れない様に固定します。
下の写真は、雨どいを取り付けた後の様子です。押さえ爪を折り曲げて軒樋を押さえて固定しています。
軒樋に穴をドリルで開けて集水器へ排水
使用した軒樋は多層で中心は薄いアルミニウム板が積層されていました。ドリルで穴を開けるとアルミニウムの切粉が出ました。かなり上部に出来ている様です。
集水器から竪樋まではエルボとパイプを使い立体構造で接続
接着剤で接続していく作業は下側の部品から固定していくと作業がしやすいかったです。
・ 先ず、エルボ(下方エルボ)と合体した竪樋を柱に固定します。
・ 次に集水器と下方のエルボ間を繋ぐ接続パイプの長さを決めてカットし、竪樋に合体した下側のエルボに接着します。この時、竪樋はまだ水平回転できるので集水器との位置関係は自由に調整可能。
・ 次に集水器に合体する上側のエルボの両端に接着剤を塗布して、集水器と接続パイプを一気に挿入してエルボに固定します。
集水タンクとの配置
庇の柱に角材を針金で縛り付けて、それに竪樋を固定しています。
雨水は下のタンクに落下し集水します。タンクの下には今後ブロックを敷いて高くするので竪樋との距離が離れています。
タンクの蓋は取り外して使い古しの寒冷紗を虫よけとして使いました。
これで雨水の有効利用ができるようになりました。
組み立て後、数回少雨が降りましたが、ジョウロに2杯程度の水がタンクの下の方に溜まり野菜に散水できましたが、大雨が降るとタンクからは水が溢れ出ると思われますので、その排水溝を作っておくようにします。
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